2011年09月28日
9月25日 源流の森体験~県下最大のトチノキを訪ねて~
今日は、山奥にある大きな「トチノキ」という木を見に行くんだって。
どんなところなのかなあ。とても怖い山道を歩くってみんな言ってる。大丈夫かなあ。僕ちょっと心配。
大きな川が見えてきた!流れもちょっと早そうだけど…
あれ、橋がないよ~!この間の台風で流されちゃったんだって。山の道は大変だなあ。
みんな、靴を脱いでズボンをまくって…何してるの?
もしかして、自分でわたるの?
はだし?この川の冷たさといったら!
無理だよう~!お父さん、だっこ♪
やれやれ、どっこいしょ。すごい斜面をあがって、山の道に出た。
岩のごつごつや倒木、大雨でえぐられた道はぼこぼこで、すごく歩きにくいぞ。
橋があったら車で通れたんだけど、今日は仕方がないから1時間以上歩かなくちゃいけないんだって。不便だなあ。道に水が出ていて、これじゃ、道なんか川なんかわからへん。
お隣さんに大きな木!杉という木。50歳くらいなんだって。
次にまたまた大きな木だ。カツラの木だよ~って森の博士が教えてくれた。
ハートの葉っぱがかわいいなあ。僕のお気に入り。黄色い葉っぱをポッケにトントン。
今まで歩いてきたところでも大きな木がたくさんあったけど、もっと大きい木なんて、本当にあるのかなあ。
さて、林道が終わって、ここからが本当の山なんだって。
この道、細いよう。
わ、ぬれちゃった。
手がどろんこだ。
枝がひっかかって歩きにくいよう。
「いけるか?!」
僕に手を差し伸べてくれたお父さんも、大股で踏ん張りながら必死だ。
そうか。お父さんも、大変なんだ。
ちょっとくらいぬれても平気。あとで乾くもん。
ちょっとくらい汚れても平気。あとで洗うもん。
ちょっとくらいこけても平気。がまんするもん。
頑張ってみんなについてくぞ!
強気になったら、なんだか冒険みたいで、楽しくなってきたぞ~
最後の大きな坂道。四つん這いになって駆け上がったら
「わあ・・・!でっか~い!」
今まで見たこともない大きな大きな木が、僕を迎えてくれた。
「滋賀県でいちばん大きなトチノキ」
おおおおじいちゃんのトチの木、こんな山奥に隠れていたんだね。
トチの木にお日さまがあたると、天狗のような葉っぱが傘になって、キラキラした光が、木漏れ日になって僕らを包んでくれる。
がんばった後のごはんは、最高に美味しいなあ。
おやつにトチモチ。朽木のおじいちゃんおばあちゃんが作ってくれたお餅なんだって。
トチノキの傍で湧き出るお水でお茶をわかしてもらって、大きなトチノキの下で頂きます。
おもちとお茶。それだけなんだけど、なんだか、すごい、ごちそうのような気がする。
大きなトチノキは、僕らに美味しい実を落としてくれるし、大きな根っこは森の土を豊かにしていろんな生き物が住める森を作って、トチノキのまわりのきれいな谷水がびわ湖に流れて、滋賀県の自然を守っているんだって。
森のなんでも博士が、トチノキの下で、僕たちに教えてくれたこと。
なんだかとっても大切なことで、トチノキが切られていること、他人事じゃないように感じたよ。
最初はぐー!じゃんけんぽん!
トチの実じゃんけんだ。栗みたいなぴかぴかのトチの実。お土産にしよう。
帰り、いろんな大人の人が「大丈夫?」と手を貸してくれたけど、僕歩けるもん。
ゆっくりだけど、自分の足で、石もとびこえるよ。
木が倒れたのんなんか、へっちゃら。遊んじゃえ~!アスレチックや~ まだまだ全然疲れてへん!
こんなでっかいヒキガエルなんかもカワイイもんや!
9月25日 源流の森体験~県下最大のトチノキを訪ねて~
帰り際の子どもたちの表情が、たった今日1日でたくましくなったような気がします。
険しい山道を自分の足で歩いてようやく辿り着いたトチノキのある空間、単なる登山の清清しい達成感とはまた違う、ずっしりとした感動がありました。
これも、年老いた巨木の秘める力でしょうか。
温かな陽射しが稜線をたどり、和やかな能家の里山風景。
まるで絵に描いたように、素朴で優しい。
小さな手にトチの実を宝物のように握りしめて。
@shimizu
どんなところなのかなあ。とても怖い山道を歩くってみんな言ってる。大丈夫かなあ。僕ちょっと心配。
大きな川が見えてきた!流れもちょっと早そうだけど…
あれ、橋がないよ~!この間の台風で流されちゃったんだって。山の道は大変だなあ。
みんな、靴を脱いでズボンをまくって…何してるの?
もしかして、自分でわたるの?
はだし?この川の冷たさといったら!
無理だよう~!お父さん、だっこ♪
やれやれ、どっこいしょ。すごい斜面をあがって、山の道に出た。
岩のごつごつや倒木、大雨でえぐられた道はぼこぼこで、すごく歩きにくいぞ。
橋があったら車で通れたんだけど、今日は仕方がないから1時間以上歩かなくちゃいけないんだって。不便だなあ。道に水が出ていて、これじゃ、道なんか川なんかわからへん。
お隣さんに大きな木!杉という木。50歳くらいなんだって。
次にまたまた大きな木だ。カツラの木だよ~って森の博士が教えてくれた。
ハートの葉っぱがかわいいなあ。僕のお気に入り。黄色い葉っぱをポッケにトントン。
今まで歩いてきたところでも大きな木がたくさんあったけど、もっと大きい木なんて、本当にあるのかなあ。
さて、林道が終わって、ここからが本当の山なんだって。
この道、細いよう。
わ、ぬれちゃった。
手がどろんこだ。
枝がひっかかって歩きにくいよう。
「いけるか?!」
僕に手を差し伸べてくれたお父さんも、大股で踏ん張りながら必死だ。
そうか。お父さんも、大変なんだ。
ちょっとくらいぬれても平気。あとで乾くもん。
ちょっとくらい汚れても平気。あとで洗うもん。
ちょっとくらいこけても平気。がまんするもん。
頑張ってみんなについてくぞ!
強気になったら、なんだか冒険みたいで、楽しくなってきたぞ~
最後の大きな坂道。四つん這いになって駆け上がったら
「わあ・・・!でっか~い!」
今まで見たこともない大きな大きな木が、僕を迎えてくれた。
「滋賀県でいちばん大きなトチノキ」
おおおおじいちゃんのトチの木、こんな山奥に隠れていたんだね。
トチの木にお日さまがあたると、天狗のような葉っぱが傘になって、キラキラした光が、木漏れ日になって僕らを包んでくれる。
がんばった後のごはんは、最高に美味しいなあ。
おやつにトチモチ。朽木のおじいちゃんおばあちゃんが作ってくれたお餅なんだって。
トチノキの傍で湧き出るお水でお茶をわかしてもらって、大きなトチノキの下で頂きます。
おもちとお茶。それだけなんだけど、なんだか、すごい、ごちそうのような気がする。
大きなトチノキは、僕らに美味しい実を落としてくれるし、大きな根っこは森の土を豊かにしていろんな生き物が住める森を作って、トチノキのまわりのきれいな谷水がびわ湖に流れて、滋賀県の自然を守っているんだって。
森のなんでも博士が、トチノキの下で、僕たちに教えてくれたこと。
なんだかとっても大切なことで、トチノキが切られていること、他人事じゃないように感じたよ。
最初はぐー!じゃんけんぽん!
トチの実じゃんけんだ。栗みたいなぴかぴかのトチの実。お土産にしよう。
帰り、いろんな大人の人が「大丈夫?」と手を貸してくれたけど、僕歩けるもん。
ゆっくりだけど、自分の足で、石もとびこえるよ。
木が倒れたのんなんか、へっちゃら。遊んじゃえ~!アスレチックや~ まだまだ全然疲れてへん!
こんなでっかいヒキガエルなんかもカワイイもんや!
9月25日 源流の森体験~県下最大のトチノキを訪ねて~
帰り際の子どもたちの表情が、たった今日1日でたくましくなったような気がします。
険しい山道を自分の足で歩いてようやく辿り着いたトチノキのある空間、単なる登山の清清しい達成感とはまた違う、ずっしりとした感動がありました。
これも、年老いた巨木の秘める力でしょうか。
温かな陽射しが稜線をたどり、和やかな能家の里山風景。
まるで絵に描いたように、素朴で優しい。
小さな手にトチの実を宝物のように握りしめて。
@shimizu
Posted by kutsukiifc at 19:04