2011年06月27日

We love 山歩き〜アシウスギの巨木林を訪ねる〜

何百年もかけて、豪雪の中で生きていく術を身につけたアシウスギ。
雪の重みで垂れ下がった枝は、黙々と地面を這って、やがてそこから発根し、空に向かって伸びていきます。
そのため、アシウスギはひとつひとつが非常に個性あふれる姿をしていて、その造形はまさに生きた芸術品。
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今日は、比良の山奥に広がるアシウスギの森を目指して、山歩きです。
曇りベースで、暑すぎず、登山にはもってこいの天候です。
ガリバー青少年旅行村登山口から大すり鉢を抜け、八雲が原までのコース、登りは3時間ほどかかります。
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途中、種々の花々が心を和ませてくれました。
紫の濃いオカタツナミソウ、淡い色が素敵なコアジサイ、杏仁豆腐の匂いがするタンナサワフタギの白い花、ツルアジサイの木、ベニドウダンの深紅の色合い・・・
谷筋からはオオルリやアカショウビンなどの声がにぎやかで、エゾハルゼミの合唱が森を包みます。
その反面、「森のバナナ」(クマ剥ぎ)を見てびくびくしたり・・・
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大人の道草、なかなか楽しいですね!
八雲が原で昼食を取った後、アシウスギの森に入ります。
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杉林はうっそうとした暗いイメージがありますが、比良のアシウスギの林は落葉広葉樹が混生し、変化に富んでいます。
立派にそびえるアシウスギの前で記念撮影
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500年あまりずっと同じ場所に在り続け、幾多の自然界の事象に耐えながら、こんなにも太く大きな身体を形成してきた、「木」という個体の不思議。
木の内面から沸々と湧き出てくる静的な生の力を感じる時、どこからかゆったりと落ち着いた優しい気持ちが生まれてきます。
ただ黙々と山頂を目指すのではなく、素敵な木に会いに山をめぐる、そういう山歩きもまた楽しみがありますね。

iconN12今日のお気に入りフォト
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株立ちした巨木の 老いた幹の上に 繁茂する小さな木々たち
まるで親子のような 自然の素朴な風景が ただそこに在りました
@shimizu



Posted by kutsukiifc at 23:42