2012年02月12日

2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう

昔、丁稚奉公をしている子どもが里帰りした時、奉公先へ持っていくお土産として母親が持たせた「丁稚ようかん」
田舎の農家で手に入る材料で出来る丁稚ようかんは、お母さんの息子や娘の奉公先への感謝の気持ちがめいっぱい詰まった素朴なお菓子なのです。
今日は、小豆がちょっと特別。
スーパーのものではなくて、地元朽木の山奥の田んぼのあぜで、自然豊かな土と太陽と水だけで育った無農薬の小豆を使用しました。小さいのやら色が少しくすんだのやら、ちょっとしわが入ったのやら…決して売り物の小豆のように粒が均等で光っているわけではありませんが、あえて本物に近い丁稚ようかんを作るために、こだわりました。
2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう
こしあん作りって、手間がかかるなあ。(お父さんの大すりこぎと僕の小すりこぎ)
2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう
竹の皮に包んで蒸します。
2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう
蒸気は、雪の水を使ってみましょう♪
蒸らしている間に、クロモジのつまようじ作り。
削ったとたん、充満するいい香り…
2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう 2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう
蒸し終わったら、雪の冷蔵庫に入れます。
冷ましている間に、ちょっと外へ散策に出てみましょう。
冬の森には何があるかな??
2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう
トチノキの冬芽、さわってみ~ ベッタベター!
2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう 2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう
クロモジの花芽、たべてみ~  キシリトール!
冬の森、木々の葉が落ちてさみしそうで、何にもないようですが、よく見てみると、春の準備が着々と進んでいるのですね。

おかえり~!さ、ようかん、どうかな!?
じゃ~ん!丁稚ようかんの出来上がり。
クロモジのつまようじで食べる丁稚ようかん、お味はいかが?
2月12日 素朴なお菓子「でっちようかん」を作ろう
自然の身近にある素材を使う。食材や食器、雪もそうですが、自然とともに生活する知恵は、こんなに便利な現代に暮らす私たちでも、失わないで持ち続けたいものです。
@shimizu



Posted by kutsukiifc at 18:53