2011年10月08日

10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~

今日は、シカの解剖を通してシカの食害を考えるイベントです。
まずは、シカ肉の燻製作り。
サクラの木をクラフトナイフで削ってチップを作りました。
10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~
作ったチップを鍋に入れ、シカ肉を網の上に並べ、またクロモジの葉や枝の匂いをかぎ、枝を切って入れました。
10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~ 10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~
シカ肉は、一般には臭いと言われがちですが、燻煙によって見事に臭みがとれました。
お父さん、ビールのつまみにいいですね♪
レクチャールームで館長によるシカの食害レクチャー。クイズ形式で楽しく学ぼ。
お昼には、もみじバーガー作り。
ふれあいの里コックのMシェフ、プロデュースです。
シカ肉、好き嫌いはあるかもしれませんが、工夫をこらすことで、美味しく頂けるんですね。
10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~
午後からは、秋晴れの散策にでます。センター周辺を歩きながらシカの食害自然観察です。
10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~
その後、朽木スキー場に移動し、シカの解体を見学。
10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~
地元の猟師さんが今朝射止めてくれました。
10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~ 10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~
腹をさくとたまっていたガスがでてにおいが充満・・・足や頭を切り、皮を剥ぎました。
歯や舌、オスの生殖器を観察した後、さっき食した燻製やハンバーガーに使った肉の部位(肩ロースなど)を実際に見て、大人も子どもも、何か自分の体にもずっしりとした重みを感じました。
また、胃をさいてみると中にはお米が入っていました。
シカの胃の内容物に米があったということは、人里におりて米を食べなければいけないほど、森にはすでに食べるものがなくなってきていることなんです。
10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~ 10月8日森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~
この状況は、ここ最近におきたわけではなく、もっと前から森が衰退してきていたと推測できます。
植物が減少すると植物を食べる昆虫が減り、昆虫を食べるカエルや野鳥が減り、それを食べる肉食動物が減り・・・食物連鎖のピラミッドの崩壊がシカ一頭の命から目に見える形で理解、または感じてもらえたのではないでしょうか。
@kawabe&shimizu



Posted by kutsukiifc at 17:26