2013年11月02日

11月1日 田んぼのお便り

11月1日 田んぼのお便り
約1ヶ月前、10月6日に、みんなで稲木に稲をかける“はざがけ”をしました。
その後、雨、晴れ、曇り、いろんな日がありました。
10月下旬、雨、雨、雨、雨・・・
せっかく晴れの日に乾いた稲がびしょびしょになり、挙句の果てには発芽を始めてしまうものも・・・
せっかくのお米が、全部発芽玄米になってしまう。どうしよう!
と騒ぎ出した頃、お日さまが戻って来ました。
この地域では、この季節、時雨が多く(針畑しぐれといいます)稲を始め、畑の収穫物、そして布団や洗濯物まで、乾燥するのが難しいのです。
多少の時雨はさしおいて、晴れが3日続き、明日からまた雨の予報。今日が晴れの最終日、ということで、稲を稲木からおろし、脱穀作業に入ります。
まず、もみを数粒とりだし、乾燥率を測ります。
11月1日 田んぼのお便り
  「乾燥率17%」
お米が乾燥し、精米するにはだいたい15%くらいまで下がるとよいということですが、これ以上置いておくと、雨が降ってまた乾燥率が上がってしまいますので、今日脱穀してしまいます。
まずは自然の都合、稲の都合、次に人の都合。
11月1日 田んぼのお便り 11月1日 田んぼのお便り
稲穂の束ごとコンバインに。
次々と出てくるワラは、細かくしてまいて来年の肥料にしたり、束ごととっておいて畑のマルチにしたり・・・などなどいろんなことに使えて便利。後日ご近所さんにワラ配りに出かけましょう。
11月1日 田んぼのお便り
とりあえず、ぬれないようにワラを束ねて積んで・・・
11月1日 田んぼのお便り 11月1日 田んぼのお便り
この作業が、意外と大変。脱穀はコンバインに任せておけるのですが、ワラの処理などこまごました作業があります。
自然のものを利用するには、そのまんまじゃいけない、ということなんですね。
11月1日 田んぼのお便り
最後は、落ち穂拾い。大事な一粒一粒。でも拾いきれない分はコトリさんたちへ。

近頃日の落ちるのが早く、5時を過ぎると一気に暗くなります。
あっという間に夕暮れ。暗くなったから、終わろう。

小屋の中でもう少し乾燥させて、精米できたら、みなさまのお手元に。
11月1日 田んぼのお便り
稲がとりはずされて、せっかく作った稲木ハウスがまた元通りに。
身が軽くなった稲木は、大きな任務を終えて、ほっとしたような感じ。
人が生きるお米の全エネルギーを背負っていたのですから、無理もありません。

@shimizu



Posted by kutsukiifc at 09:00