2010年10月23日

10月23日(土)蛇谷ヶ峰登山~野生鹿と地域の自然を考える~

透き通るような秋空の下、今日は蛇谷ヶ峰へ山登りです。
熊出没の話題でもちきりの高島ですが、ここふれあいの里周辺では、まだ熊は確認されていません。
しかし、カツラの谷付近で熊の生活跡や食の痕跡などが見つかり、今日はルートを尾根道往復に変えての登山となりました。
熊鈴、熊スプレーを持って、さぁ、出発!
ところで、熊、熊、熊・・・熊ばかり気になりますが、実は今日は鹿のイベントなんです。
鹿の防護ネットの植生を観察したり、鹿が木の皮をはがした跡を見ながら、鹿の食害の深刻さを実感。ただの登山では気にもかけないことですが、よくよく見て見ると、鹿の仕業で山が悲鳴をあげています。
でも、鹿も生きるために必死なんですね。
10月23日(土)蛇谷ヶ峰登山~野生鹿と地域の自然を考える~


尾根道ルートは、とにかく階段が多い!
「いっち、にぃ、さ~ん」階段の数を数えながら一段一段ふんばります。
今日は元気いっぱいの子どもさんが3名icon22

おっと。頂上付近で、オオスズメバチが一匹~はち
じっとして飛び去るのを待とうね~なんて言って眺めていると、次から次へとぶんぶん。はちはちはちはち
なんと、オオスズメバチが登山道のミズナラの木の樹液に群がっているではありませんか!
びっくりびっくり。登山道を外して歩き、何とか難を逃れました。
今日は他の登山者も多いので、取り急ぎ迂回ルートを作り、危険区域としてテーピングしました。
少しひやひやしたものの、けが人もなかったので、こんなアクシデントも、山登りのネタになって楽しかったりして・・・kao08
さて、無事、頂上にたどり着いたところで、琵琶湖を見下ろしながらお昼ごはんです。
登りきった充実感と、おいしいお弁当とで、おなかいっぱいicon28
あらら、鹿の食害は頂上まで・・・イワヒメワラビ、ヒカゲノカズラなど、鹿の食べない植物だけが生い茂っています。
この山も秋の紅葉が始まりつつあります。
蛇谷が峰はシロモジが多く、恐竜の足跡のような3本指の葉っぱが黄色くなって、とても素敵でした。
カエデたちも赤くお化粧をし始めて、森は秋に向けてまっしぐらです。
10月23日(土)蛇谷ヶ峰登山~野生鹿と地域の自然を考える~


「やっほ~~~お!」
子どもたちの声が森にこだまして、森が元気に応えます。
みんなでわいわい元気いっぱい秋山登山。
熊が出るかも~なんてスリルも味わいながら、ほどよい疲れと秋の小さな楽しい思い出がまたひとつ。
蛇谷が峰の森も、今日は多くの登山者の笑い声に包まれて、きっと喜んでいるに違いありません。
10月23日(土)蛇谷ヶ峰登山~野生鹿と地域の自然を考える~

山頂にて
(記載者:shimizu)



Posted by kutsukiifc at 20:07
この記事へのコメント
いつも楽しいイベントありがとうございます!
熊騒動でカツラの谷ルート行けず残念でしたね。熊も怖いですがオオスズメバチも恐ろしかったです!!蛇谷ヶ峰登山は初めてでしたがなんとか登れました(予想通り子供達の方が元気でしたが・・・)。今回は鹿の食害ということで、熊やハチもそうですが人間と動物の共存の難しさを考えさせられますね。次回11月23日も勉強させて頂きます!
Posted by dai&yu at 2010年11月08日 17:50
カツラの谷が通れなかったのは残念でしたが、秋の登山日和、色付き始めた蛇谷が峰をみなさまと登山できまして、私たちスタッフも楽しませていただきました。
次回の野生鹿を考えるイベントも、有意義な観察会となるようがんばらせていただきますので、どうぞよろしくお願いします!
Posted by kutsukiifckutsukiifc at 2010年11月10日 18:10