おまちかね♪山菜の季節がやってきました。
レクチャールームのドアをそろりと開けると…
どん!と山野草が所狭しと並んでいます。
50種以上の野草たち、家の周りで見たことのある草花から、山菜の王道であるコシアブラやゼンマイ、ワサビ、そして毒草まで、実に多彩です。
さあ、ちぎって食べてみましょう。野草の味チェック。
今日は、これらの山菜を使ってお料理です。各家族さんごとに1品作っていただきます!
◎イタドリとヤブカンゾウの酢の物…お父さんとお子さん2人の家族さん、最初は慣れない手つきでしたが、上手上手!これからはお家でのお料理もお任せですね!
◎山菜いろいろぬた漬け…ノビルやギシギシなどの種々の野草を織り交ぜました。ノビルの根っことりに苦戦されていましたが、味は三ツ星!野菜に負けない野草の味でした。
◎ギシギシとシャクのおひたし・・・野草はおひたしが合いますね!さて、包丁を使ってみよう。今年から新一年生の男の子ですが、もう一人前に台所でお手伝いができます!
◎こごみのピーナッツ和え…小さい可愛いコックさん。すりこぎで丁寧にナッツを砕いて、仕上げはお母さんの優しい味付け
◎ニワトコとコゴミとアケビのジェノベーゼ風パスタ…オリーブオイルを使った傑作。野草とは思えない前代未聞の野草パスタ、緑の彩りがとてもキレイ!
◎シャクの玉子焼き…とってもきれいに巻いて頂きました。シャクはニンジン葉のようなアクセントに♪こんな素敵なほくほく卵焼きがお弁当に入っていたら、しあわせ・・・
◎アケビとしいたけのお吸い物…肉厚の春しいたけの匂いが抜群。アケビの丸い葉がアクセント。
◎ヨモギだんご…ヨモギの香ばしいお団子をきなこと一緒に♪春の山菜スイーツでした
◎アケビとクロモジのお茶…自然のいい香りで、ほっこりひといきこれぞ日本の本当の自然茶です!
豪華な山菜ランチ、私たちスタッフも見事なできばえにびっくりです!
昼からはお土産のワサビ漬け作りです。
天然のワサビは昨今ではなかなか手に入らなくなってしまいました。
ワサビといえばチューブのワサビ。緑色のペーストしか思い浮かびません。
根っこを包丁で刻むとピリリと辛いイイ匂いがします。
しかし、ワサビの白い清楚な花が、こんなにきれいだなんて…知らなかった…
森の恵み、山菜。
人がおいしいと感じるということは、当然、森の生き物も同じです。
やわらかく美味しい新芽は幼虫の大好物、植物は虫たちのために大きな葉をめぐらせ、青虫はせっせと葉を食べ、大きくなって蝶々になったら、花の蜜を求め、花粉を運び、植物の子孫繁栄に寄与する。
葉っぱには虫がついていて当たり前、それが植物と虫が共生している本来の自然のままの姿です。
ところが、スーパーに袋詰めにされて売られている葉野菜は、つるんつるんの綺麗な葉っぱですね。どうしてなんでしょう。
私たちはそういう野菜をきれいだと思いがち、逆に虫食いの葉を敬遠したり、さらに虫がついたままだったりするとクレームを言ったりする人もいます。
虫食いの葉と、虫の食べない葉、はたしてどちらがきれいなのでしょうか。
人が生きていく原点「自然のものを自然のまま口にする」
あたり前のことのようですが、今の私たちの日常生活から遠のいているような気がします。
自然との付き合い方を、食を通して考えることができました。
@shimizu