12月5日 小学生のための自然体験クラブ~草木染め~

kutsukiifc

2010年12月08日 17:20




皆さん、今日の服は何色ですか?
草木染めの歴史は古く、紀元前数千年前(おおおおむかし)にも既に人類が布を染めていたといわれています。
私たち人間の、色に対するこだわりというのは、今も昔も変わらないのですね。
ひとりひとり色に好きずきがあって、お気に入りの色を身につけたいと思います。
18世紀に合成染料が開発されるまで、人は、自然の草木を使って染色を行ってきました。
今日は、その草木染めを、身近な草木を使ってやってみますが、染色材料におもしろいものをもってきました!
まずはトチノキの実と皮の二種類を灰汁の媒染で、茶色と黄色に。
また、ヌルデの虫こぶ(五倍子)を鉄と灰汁の媒染で。鉄媒染だと焦げ茶の色が濃くでます。
ヌルデの虫こぶはお歯黒の染料に使われてきました。
虫こぶで染めるなんて・・・「気持ち悪っ」といいながら虫こぶをこじあけます。ヌルデノミミフシアブラムシはもう外に出たあとです。
最後に、ロクショウグサレキン(枯れた木にこべりついている緑色のカビのようなキノコです)でオキシドールを用いて緑に染めようという試みですが、こちらは高度な技が必要。なかなかきれいな緑色が出ませんでしたが、こんなものでも染めるなんて、興味深いですね!
好きな色とデザインの、オリジナルのハンカチが出来上がりました。

その他、6種類の葉っぱカードを作って神経衰弱ゲームをしたり、はっぱじゃんけん(ホオノキ:パー、コハウチワカエデ:グー、枝:チョキ)で盛り上がったり、お昼ごはんはちょっと寒いけどお天気のお外のベンチでいただいたり。
差し入れにナメコのバター醤油、お味はいかがでしたか?
私たち人間の衣食住が、いつも自然の恩恵の上に成り立っているということを感じました。
自然がくれた淡くて優しい色彩は私たちの心をもほんのり染めてくれましたね。
@shimizu